川添

元台町で開業した直後の馨氏 創業期

元台町で開業した直後の馨氏

研究所では、加藤馨氏が残されたたくさんの古い資料を整理しています。中でも多いのが書簡です。加藤馨氏は、親族、故郷の知人や恩師、かつての同業者、あるいは戦友たちと手紙のやり取りをしていました。そのやり取り一つひとつに加藤馨氏の人柄を感じさせるエピソードがあります。その中から、元台町に最初にラジオ修理店…
投資家と対話する大切さ 経営戦略

投資家と対話する大切さ

筆者は業界誌に在籍していた際に、家電需要予測や量販企業各社の決算分析といった記事を担当しており、その流れでいくつかの証券会社が主催する機関投資家向けラージ・ミーティング、あるいは個別相談会などを継続的に請け負っていました。機関投資家と言われる人との対話は筆者にとって非常に貴重な体験でした。機関投資家…
馨氏のチラシに対する考えかた 経営戦略

馨氏のチラシに対する考えかた

新型コロナ禍の影響で多くの家電量販店がチラシ販促を縮小しています。チラシの判型(サイズ)を縮小する、毎週入れていたチラシを隔週にする、セール訴求や目玉商品を控える——といった取り組みが見られます。新店でも、人の密集を抑えるために、オープンセールチラシを自粛するケースも見られました。 一方で、2020…
ケーズの「社風」を伝える 会社の歴史

ケーズの「社風」を伝える

「月刊IT&家電ビジネス」2008年6月号に関西ケーズデンキの井川留雄社長(当時)のインタビュー記事が掲載されています(ちなみに取材・執筆したのは投稿者です)。2004年にギガスケーズデンキは八千代ムセン電機を子会社化します。社名を関西ケーズデンキに改め、2008年4月1日付でケーズホールデ…
シンプルだから”ぶれない” 経営戦略

シンプルだから”ぶれない”

私が「月刊IT&家電ビジネス」の記者だったころ、加藤修一氏に何度もインタビューさせてもらいました。いつ話を伺っても、たとえば特需や不況で市場環境が大きく変わっても、加藤氏の発言はぶれることがありませんでした。リーマンショック、その後の家電エコポイントやデジタル放送完全移行に伴うテレビ特需、そ…
掲載誌紹介:月刊プレジデント 活動報告

掲載誌紹介:月刊プレジデント

現在発売中の「月刊プレジデント」2021年9月17日号(発売日2021年08月27日)に当研究所 加藤修一代表が登場しています。『家電量販・アパレル大手のトップ対談 コロナ禍直撃! 小売業こそ「働き方改革」が急務だ』という見開きページの記事で、アダストリア会長 福田三千男氏との対談です。 ――加藤さ…
アウトレット店の失敗を振り返る 会社の歴史

アウトレット店の失敗を振り返る

先日古い社内報や、家電流通史の書籍を広げて調べていたところ、加藤修一氏が資料を見て「そういえばアウトレットセンターってあったね。これを見るまですっかり忘れてた」と笑っていました。アウトレットセンターはいわゆる型落ち商品や在庫処分品を集めた店舗で、カトーデンキでは1993年5月28日に「勝田アウトレッ…
修理や配送は自前化すべきか? 市場分析

修理や配送は自前化すべきか?

記事へのコメント投稿で、以下のようなご質問をいただきました。 家電販売の場合、販売後の配送・据え付け工事・アフターサービス等は必須条件と思われますが、企業により対応策は異なっています。そこでケーズデンキが自前で行わない理由は何故か、コストを含め事故リスクをヘッジするのに必要な施策なのか、又は他にどの…
「父・加藤馨氏から学んだこと 第1回」を掲載しました 活動報告

「父・加藤馨氏から学んだこと 第1回」を掲載しました

久々のインタビュー記事となりますが、連載「『がんばらない経営』を学ぶ」に新記事を掲載しました。今回は「父・加藤馨氏から学んだこと」の第1回となります。 先日7月6日に、かつてカトーデンキの駅南本店があった場所で、ケーズホールディングス新社屋を建設するための地鎮祭が行われました。加藤修一氏ももちろん式…
水戸から始まった北関東家電戦争 家電流通史

水戸から始まった北関東家電戦争

1987(昭和62)年5月に、ケーズデンキ(当時はカトーデンキ)は栃木県宇都宮市に初の県外出店を果たします。前年にコジマがケーズデンキの本拠地である水戸市に出店したことに対抗するためでした。当時の年商はようやく100億円に届こうかという状況で、野心的に県外進出を図る意図はまだありませんでした。ケーズ…