創業期

加藤馨氏と水戸の結びつき 会社の歴史

加藤馨氏と水戸の結びつき

加藤馨氏は神奈川県の千木良村出身です。津久井郡千木良村は、1955(昭和30)年に市町村合併で津久井郡相模湖町となり、現在は神奈川県相模原市緑区千木良となっています。千木良村の農家に生まれ、成績優秀で鎌倉の師範学校への入学が決まっていた加藤馨氏ですが、父が急死したため進学をあきらめます。家業である農…
元台町で開業した直後の馨氏 創業期

元台町で開業した直後の馨氏

研究所では、加藤馨氏が残されたたくさんの古い資料を整理しています。中でも多いのが書簡です。加藤馨氏は、親族、故郷の知人や恩師、かつての同業者、あるいは戦友たちと手紙のやり取りをしていました。そのやり取り一つひとつに加藤馨氏の人柄を感じさせるエピソードがあります。その中から、元台町に最初にラジオ修理店…
創業期の写真整理 創業期

創業期の写真整理

当研究所において、古い資料の整理も重要な仕事です。戦時中~創業期の写真だけでもかなりの量があります。背景や人物などを比較しながら分類します。加藤修一氏が子供だった頃の写真は風景、あるいは創業当時の社員の顔などを加藤修一氏に確認してもらいながら撮影時期や撮影場所を特定しています。 加藤馨氏の回顧録に以…
事業拡大の原点――柳町(根積町) 創業期

事業拡大の原点――柳町(根積町)

加藤馨経営研究所は、水戸市柳町、もともとカトーデンキ本店として作られた加藤ビルで業務を行っています。もちろんコロナ禍もある昨今、私たちが事務所に出社するのは週2回程度で、それ以外は資料などを持ち帰り自宅で作業している状況です。さて、これまでも触れていますが、この柳町事務所について、今回はもう少し詳し…
誠意に勝る敵はなし 創業期

誠意に勝る敵はなし

「誠意に勝る敵はなし」――これは常々加藤馨氏が強調しつづけた商いの哲学です。2004年に子会社化した八千代ムセン電機に出向する役員が柳町事務所に挨拶に来た際にも「誠実が一番の事業発展の道と話した」と加藤馨氏の日記に記されています。 以下に、平成3(1991)年4月18日に開催された第四十四回カトーデ…
昭和33年の加藤電機商会に見る「がんばらない経営」の原点 創業期

昭和33年の加藤電機商会に見る「がんばらない経営」の原点

「がんばらない経営」の土台を築いた加藤馨氏ですが、加藤馨氏に関する新聞や雑誌の記事はあまり残っていません。昭和22(1947)年3月に茨城県水戸市元台町の借家にラジオ受信機を主体とする販売・修理業を開店。昭和48(1973)年に息子の加藤修一氏(当時専務)に社長を譲りました。その後、平成7(1995…