経営戦略

加藤馨会長の出店地探し 会社の歴史

加藤馨会長の出店地探し

加藤馨氏の残した資料や書籍を調べていると、研究を開始して1年以上経った今でも新たな発見があります。事務所に置かれている書籍はひと通り目を通したつもりでしたが、先日加藤馨氏に関する新たな記述を事務所で発見しました。 書籍名は『自分史 この石が食べれたら ──モンゴル抑留──』。著者の酒井武雄氏は、19…
ものがあふれる時代の商い 経営戦略

ものがあふれる時代の商い

当研究所で何度も紹介しているように、加藤馨氏は故郷の神奈川県・千木良村(現 相模原市)を離れ、軍人として生活したのち、水戸(当時は吉田村)でラジオ修理店を始めました。これが後のケーズデンキへと成長します。 加藤馨氏が創業した戦後間もない時代は、とにかく物資がなく、ラジオを修理したり、電球を販売するこ…
孤独というより孤高な経営者像 経営戦略

孤独というより孤高な経営者像

加藤修一氏と長く一緒に仕事をしていた古株のケーズデンキ元社員でも、加藤修一氏に会うと「やっぱり緊張する」と話します。普段、研究所で加藤修一氏と話し、加藤修一氏の人柄を知る研究所メンバーとしては、どうしてそんなに緊張するのかと不思議に感じます。 理由を考えてみると、それは加藤修一氏が決して社員と慣れ合…
投資家と対話する大切さ 経営戦略

投資家と対話する大切さ

筆者は業界誌に在籍していた際に、家電需要予測や量販企業各社の決算分析といった記事を担当しており、その流れでいくつかの証券会社が主催する機関投資家向けラージ・ミーティング、あるいは個別相談会などを継続的に請け負っていました。機関投資家と言われる人との対話は筆者にとって非常に貴重な体験でした。機関投資家…
馨氏のチラシに対する考えかた 経営戦略

馨氏のチラシに対する考えかた

新型コロナ禍の影響で多くの家電量販店がチラシ販促を縮小しています。チラシの判型(サイズ)を縮小する、毎週入れていたチラシを隔週にする、セール訴求や目玉商品を控える——といった取り組みが見られます。新店でも、人の密集を抑えるために、オープンセールチラシを自粛するケースも見られました。 一方で、2020…
シンプルだから”ぶれない” 経営戦略

シンプルだから”ぶれない”

私が「月刊IT&家電ビジネス」の記者だったころ、加藤修一氏に何度もインタビューさせてもらいました。いつ話を伺っても、たとえば特需や不況で市場環境が大きく変わっても、加藤氏の発言はぶれることがありませんでした。リーマンショック、その後の家電エコポイントやデジタル放送完全移行に伴うテレビ特需、そ…
加藤馨氏の「正しい人生」 会社の歴史

加藤馨氏の「正しい人生」

1997年に開催されたカトーデンキ創業50周年の創業祭の席、加藤馨名誉会長(当時)が挨拶をした時の原稿が残されています。「50周年というと、なんだ50年かと考えがちですが、これはかなり長い期間で人生の大半に相当します」と語り、戦後創業した当時の経緯を話し、戦争という時代を「当時の日本国民はには国政に…
連載第5回を掲載~品揃えの考え方 経営戦略

連載第5回を掲載~品揃えの考え方

連載『がんばらない経営を学ぶ』のページに、「がんばらない経営の基礎⑤ 品揃えの考えかた(後編)」を昨日アップしました。品揃えの考えかたについて、前回の「壁紙商品」に続き、専門店ならではのプライスゾーンの考えかた、さらには品揃えに付随する店舗の接客などについて、加藤修一氏に語っていただきました。 蛇足…
大きな市場環境変化への対応 経営戦略

大きな市場環境変化への対応

2021年度の市場見通し 家電業界は、コロナ禍においても業績が好調です。外出自粛に伴う“イエナカ”消費の拡大、1人当り10万円の特別定額給付金の支給といった社会的要因に加えて、2009年5月~2011年3月に実施された家電エコポイント特需の時期に購入した大物家電が一気に買い替え時期を迎えていることも…
「効率」と「能率」は違う 経営戦略

「効率」と「能率」は違う

連載『がんばらない経営を学ぶ』のページに、「がんばらない経営の基礎④ 品揃えの考えかた(前編)」をアップしました。タイトル通り、品揃えの考えかたを中心に加藤修一氏に語っていただいていますが、ボリュームが多く、前後編に分けての掲載となります。今回は「壁紙商品」を中心に取り上げています。 壁紙商品という…